漢方コラム「通信」

キーワード: 

膝に水が溜まる

朝晩と冷え込みこの夏の暑さが嘘のようです。

あるご婦人が膝を痛め、ご友人の勧めで来店されました。左膝に水が溜まり中々炎症が引かないといいます。既に整形外科で注射により水は抜いたのですが、また腫れと痛みが出てきたので左膝をかばっての歩行でした。

早速体質などもお伺いし、気功でも確認し漢方薬を煎じ薬で調合致しました。それから数週間後、痛みが和らぎ腫れも徐々に引き、旅行にも出掛けられたと満面の笑みでした。漢方には白朮(びゃくじゅつ)、附子、桂皮などを配合し炎症によって貯留した水を血管に引き込むものと考えます。また別の40代の女性はバレーボールをなさっていて膝には実熱の炎症があるということで、配合には麻黄(まおう)、石膏、白朮などの組み合わせが必要でした。

そもそも膝に水が溜まるのは、半月板や関節軟骨の損傷などの炎症によるのですが同じ腫れでも状況に応じた薬方が必要なのです。手を尽くしても治らない方には漢方薬も有用です。漢方も選択肢の一つとお考えください。
                                        タウン通信71017号掲載記事

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

膝の仕組み

膝

膝は大腿骨、脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)、膝蓋骨(しつがいこつ)と言った骨に囲まれた組織です。また骨をつなく靭帯群、クッションの働きをする半月板、軟骨があります。膝は関節包、滑膜と呼ばれる袋で包まれておりその中には関節液があります。関節液はヒアルロン酸を主成分としており、関節の動きをスムースにする潤滑油のようなものです。

膝に水が溜まる原因

時々膝を腫らして来店する方がいらっしゃいます。半月板や膝の軟骨組織がダメージを受けて炎症(変形性膝関節症)を起こしている可能性があります。病院で抜いた水の色や膝小僧の熱感から炎症がどの程度なのか見極めることが大切です。

膝痛に漢方薬

膝に痛みを感じたり、腫れて水を何度か抜いた経験のある方にも漢方薬をお勧めいたします。ご相談ください。

無料相談はこちら