肩こり・五十肩・頸椎症
当薬局では、漢方薬による肩こり・五十肩・頸椎のお悩みをサポート !
肩こりは多くの女性が気にしている不調の一つです。肩や首などの周りには僧帽筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋・菱形筋・三角筋などがあり、これらの筋肉が頭を支え、首・腕を動かす助けをしています。同じ姿勢をとり続けたり、運動不足が続くと筋肉が緊張して硬化。さらに血管が収縮して、血液循環が悪化し、筋肉に酸素が行き届かなくなると乳酸などの疲労物質が溜まり、結果として肩こりになります。
肩こりが首や背中の痛みや、手の痺れに変わる前に早めに対処しましょう。一般的な症状ではありますが、漢方では個々の状態や体質に合わせた様々なお薬があります。ぜひ一度ご相談ください。
■肩こりの原因
- 冷え
冷えを感じると反射的に肩の筋肉がこわばります。また、運動不足により代謝が悪くなると血流の低下を招き、疲労物質が蓄積してしまいます。 - 眼精疲労
目の神経は首や肩の神経とつながっています。長時間のパソコン、読書などで目を酷使した結果の眼精疲労は肩こりの原因になります。 - 頸部の病気
五十肩や頸部椎間板ヘルニアなどの頸部の症状に附随して肩こりを訴える方がおられます。 - PMSや更年期などのホルモンの乱れ
生理前のホルモンの変化や閉経前のホルモンの失調が血流に影響すると考えられます。また精神的にも不安定になり症状が強く感じられます。 - ストレス
過度の緊張が続くと交感神経が優位となり、首や肩のこりを引き起こします。 - 胃腸など内臓のトラブル
食べ過ぎや便秘なとの胃腸症状や肝臓・胆嚢などの不調が首・肩・背中のこりを引き起こすことがあります。内臓の病気と痛みの場所がおおよそ関係づけられています。(ヘッド帯) - 高血圧、心臓疾患
肥満症による高血圧や狭心症、心筋梗塞などの心臓疾患から肩凝りが酷くなるケースがあります。 - 副鼻腔炎や歯槽膿漏
副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、歯槽膿漏や虫歯など首から上の炎症症状が肩こりの原因にもなりえます。
■五十肩の症状と原因
50代にいちばん多くみられる肩や腕の付け根の痛みです。肩を使いすぎたことによるあるいは老化現象として肩関節周囲の筋肉や腱あるいは関節と関節をつなぐ靭帯に痛みを感じます。具体的には以下の状態が推察され、体質も考え合わせて漢方薬をお飲み頂いております。ストレッチも取り入れながら漢方薬をお飲み頂ければより速く改善へ向かいます。五十肩は漢方薬の適応症です。
- 鍵盤断裂
- 筋膜の癒着
- 石灰化
- 軟骨のすり減り
■頸椎の症状と原因
頸椎の病気としては変形性頸椎症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎後縦靭帯骨化症などが挙げられます。怪我や加齢により頸部の脊髄神経が圧迫され頸部の痛みや腕や手の痛み痺れ、脱力感に悩まされます。
治療法とアドバイス
肩こり・五十肩・頸椎に対する漢方薬治療
肩こりはありふれた症状ですが上記にあるように考えられる原因は色々で用いる薬方も多岐にわたります。単純に患部の凝りをほぐして良くなる場合もあれば頸部椎間板ヘルニアなど炎症を鎮める治療が必要であったりします。あるいはその部位だけでなくメンタルや内臓、全身の血流の滞り(お血や血虚)が関与していることもあるため、状態をよく見極めねばなりません。その他、冷え性・生理不順・胃腸不良など、一人ひとりの体質・体調に合った漢方薬をお飲みいただく必要があります。
日常生活のアドバイス
- ストレッチ
腕や頭はそれぞれ体重の5~10%程の重さがあります。この重さを支える首と肩の筋肉を鍛えることが大切です。 - リラックス
ストレスの多い生活をしておられる方は特にON/OFFのメリハリが大切です。「明日の心配は無用です。明日のことは明日が心配します。」(聖書) の考え方でいきましょう。
また、スポーツや趣味などで上手に気分転換をして、緊張をほぐしましょう。適度な睡眠や入浴でじっくり身体を温めることも有効です。 - 炎症に対する治療
漢方薬による改善例(症例)
40代女性 ひどい肩こりと全身の倦怠感
(タウン通信 090121号)
ある40代の女性から体質的相談を受けました。この季節は手先、足先の冷えに悩むだけでなく、肩こりもここ数年酷く、身体全体がだるく、朝起きるのが辛いといいます。さっそく漢方をお飲み頂き、比較的早くに体調を回復したようです。今まで「鉛が入っているような肩が随分楽になりました」と、友人にも勧めてくれる程でした。
肩こりの場合、病院では筋弛緩剤が処方されたりしますが、この方の場合は体質的に水毒とも考えられます。浮腫みや立ちくらみもあったため、薬方に含まれる茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)などの利水剤や芍薬、当帰といった補血薬で体の新陳代謝を活発にし症状が楽になったのだと推察できます。
漢方では「水は寒なり血は熱なり」と言います。水分は体に必要不可欠ではあっても、余分な水分は身体を冷やし、様々な身体機能を低下させる恐れがあります。何事にも陰陽のバランスが大切だということです。
お客様の声
五十肩、頸部椎間板ヘルニア、肩こりに対するたくさんの症例と実績がございます。
去年9月に右肩が痛み整形外科で痛み止をいただきましたが胃が悪くなり体力がなくなっていた頃十字屋さんの漢方を知り治したい一心でお訪ねしました。夜も横に寝れなかった三ヶ月が夢のようにいつの間にか消え、今は自由に動く手の嬉しさで一杯です。健康で過ごせますのも先生があの時親身になって私の苦しみを聞いて下さり、治して下さいました。今は感謝、感謝の日々です。「念ずれば花ひらく」ですね。お陰様で孫の洋服が縫え、幼稚園の入園に間に合いました。