舌痛症・口内炎
十字屋平蔵薬局では、漢方薬による舌痛症・口内炎のお悩みをサポート !
舌の痛み、口内炎、異常な渇きなど口内のトラブルでご来店になる方が少なからずいらっしゃいます。胃腸症状の一つとしてだけでなく、疲労・ストレスのサイン、神経過敏な状態とも言えます。症状と体質に合った漢方薬をお勧めいたします。
舌痛症の西洋医学治療
ご来店の多くは耳鼻科もしくは口腔外科を受診した上でご来店されます。病院では血液中の亜鉛値や細菌やウイルスの感染、免疫疾患(ベーチェット病)など確認し、これらに異常がない場合は向精神薬やビタミン剤などが処方されます。
舌痛症に漢方薬
舌がヒリヒリと痛く口腔外科へ行ったものの異常がない、また普段は舌が痛いのに食事をしている時だけは不思議と痛くないという方がしばしば来店されます。40代以上の方で心因的な要素やホルモンのアンバランスなどが考えられ、東洋医学の肝や心に配当される薬方が適応される可能性があります。漢方薬の服用を是非お勧めいたします。
漢方薬による改善例 (舌痛症の症例)
(タウン通信 90415号)
西東京市に住む60代の女性からの相談です。口内炎などの病気はないのに舌がヒリヒリとやけどしたような、あるいはチクチクと痛むと言います。いわゆる舌痛症の症状でした。漢方の相談でしばしばう受ける症状で女性に多く見受けられます。このような症状は50代、60代の女性に多く、決まって食事中には痛まないと言います。ご家族など周りからは「気のせいでしょう」と片づけられる場合も多いようです。しかしながら漢方薬の服用により楽になる可能性があります。確かにこの方の舌を見てみると特に乾燥し粘膜が荒れている様子もなく、舌苔も色も普通でしたが、不安や精神疲労などもあったため、この点を考慮した漢方をお勧めしました。
三回目の来店の時点で「痛みはほとんど感じない」と喜ばれております。舌は全身疾患を映し出す鏡とも言われ、口腔外科や耳鼻科の専門医の診断とともに漢方薬などで全身の体調を整えることもひとつです。
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口内炎
口腔内の粘膜に炎症を起こした状態を口内炎と言います。ストレスなどで免疫力が低下していたり、胃腸の疲れであったり、唾液の分泌が充分でないなどの理由により粘膜の修復が追着かずに口内炎また咽頭部にも及ぶ潰瘍となるケースもあります。そのような炎症の程度や身体の疲れ具合など総合的に判断した内容で漢方薬を提供しております。繰り返す口内炎や口腔内の潰瘍に是非漢方薬をお勧めいたします。
- アフタ性口内炎
中心部が白くえぐれた潰瘍ができる最も一般的な口内炎です。何度も繰り返しできる場合は再発性アフタ性口内炎と呼ばれます。ストレスなどて粘膜の破壊が進み症状がでます。患部の大きさ、周りの赤味など炎症の程度に応じて漢方薬をお飲み頂きます。 - カタル性口内炎
中心部が赤く炎症を起こす口内炎のことです。「カタル」とは”流れる”という意味で、炎症の境界がはっきりしないことからカタル性と言われます。漢方では連翹や金銀花などの清熱解毒薬を体質に合わせて用います。口腔内を歯で噛んだりビタミンの不足による場合もあります。 - ウイルス性口内炎
単純ヘルペスが原因となる口内炎です。ウイルス感染によるもので、漢方でも帯状疱疹などのウイルス性疾患と同様に治療します。痛みをより強く感じます。 - カンジダ性口内炎
文字通りカンジダ症など、カビが原因となってできる口内炎のことです。他のカンジダ疾患と同様に炎症を鎮める薬方を用います。免疫力の低下が根本にありますので、体力をつける漢方薬も併用すると治り易く、再発を防げぐことが可能です。 - アレルギー性口内炎
刺激物や薬品にアレルギーを起こしてできる口内炎を言います。口内炎の状態に応じた漢方薬の治療と同時にアレルギーの原因となるものが特定できている場合はしばらくは摂取を控えるべきだと考えます。
生活のすすめ
- バランスの取れた食事を心がけましょう。特に粘膜の修復に欠かせないのがビタミンB2です。レバー、のり、わかめ、いかなご、納豆などに多く含まれます。
- ストレスを溜めないように上手に気分転換と休養が大切です。
- 刺激物やアルコールは控えたり、疲れた胃腸を休ませましょう。
漢方薬による改善例 (口内炎の症例)
(東興通信 60719号)
東京都西東京市にお住まいのある40代の男性が厄介な口内炎を繰り返していました。仕事がハードな上とても気を遣う性格のようで家路につく頃には毎日くたくたになるそうです。患部は実熱証で口臭もありましたが、お腹は冷えて下痢しやすい体質です。早速漢方薬をお飲み頂きましたところ楽になったようです。口内炎はすっかりなりを潜め、体調が良いと喜ばれました。調合した漢方薬に含まれる黄連、黄ごんは患部の熱を冷まし炎症を抑えます。さらに乾姜、人参といった温性の生薬は下痢気味の方にも良いのです。このように寒熱が錯綜しながらも適材適所に働くのは漢方の妙技と言えましょう。口内炎には色んなタイプがあり、アフタ性で粘膜の再生が追いつかないタイプや実熱の真赤な状態など一口に口内炎だからといって漢方が決まるわけではありません。むしろ一人ひとりの体質を反映していると考えるのが自然です。
口内炎は身体の不調のシグナルです。たかが口内炎と軽く考えずに専門店にご相談ください。