右脇腹の腫れに悩む男性
澄んだ秋雲が爽やかな気分にしてくれます。
ある60代の男性からのご相談です。右の肋骨下あたりに腫れを感じるとの相談を受けました。ご本人はお酒を嗜好していますが、特段だるさなどの全身症状もなかったため、体力や舌の様子なども考慮し、漢方薬をお飲み頂くことにしました。すると徐々に患部の違和感が楽になり、最近では気分も明るくなり、ご来店も2ヶ月に一度になりました。
漢方薬は柴胡剤を選薬いたしました。東洋医学では胸から脇を圧迫すると充満感や圧痛を感じる場合、胸脇苦満(きょうきょうくまん)と言います。私が触れたわけではありませんが、ご本人が押してもその感覚はつかめます。
特別肝機能に異常がなくてもこのような症候を感じることもありますので、未病の段階で早めに漢方で対処したいものです。
右脇腹違和感の原因
右脇腹に痛みや張りなど違和感を感じてご来店する方で、あり得る症状としては以下が挙げられます。
- 肝臓や胆石・・・・位置的には肝臓や胆嚢になります。肝炎や胆嚢炎、胆石なとが原因で痛みを感じる場合があります。
- 便秘・・・・大腸の肝臓側の湾曲部などにガスが溜まり張りや痛みを感じる場合があります。
- 肋間神経痛・・・内臓ではなく帯状疱疹ウイルスが原因で肋間神経に沿って痛みを発したり単に肋間神経痛として痛みを感じる場合があります。
- 筋肉痛・・・・外腹斜筋、内腹斜筋などを痛めて筋肉痛として現れる場合があります。
症状に合った漢方薬
まず専門医の診察をお勧めいたします。また異常が認められない場合は体質に合った漢方薬で改善する可能性がありますのでお勧めです。お困りの方はご相談ください。
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