漢方コラム「通信」

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起立性調節障害の小学生

埼玉にお住まいの主婦の方から小学6年生の娘さんについてのご相談を受けました。

この数か月倦怠感で朝起きられず学校へは行けない日が多くあるといいます。病院を受診し検査を受けますと、起立性調節障害とのことでした。この症状は最近の成長期前後のお子さんに多く、このまま不登校や鬱になるのではと心配しておりました。早速漢方薬をお飲み頂いて徐々に学校へ行ける日が多くなり、今では毎日元気に中学校へ通っているとのことでした。お飲み頂いている漢方薬には桂皮、当帰、川きゅう、茯苓などが含まれており、水分代謝や血の巡り、気の滞りを良くする働きがあります。つまり漢方薬をお飲み頂くことにより睡眠による頭や肉体の休息だけでなく、心身のバランスも取ってくれるという訳です。

友だちとも仲良く、勉強したいのに行けない子どもの気持ちを考えると漢方薬で何とかしてあげたいものです。めまい、立ちくらみ、朝起きれないでお悩みの方はご相談ください。

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起立性調節障害とは

起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation : OD)は自律神経失調症の一種で、そのひとつに起立性低血圧(起立直後性低血圧)があります。朝になっても身体の起きる準備が整わず、学校に行けなかったり、起立時にふらつきなど貧血症状に見舞われたりします。思春期のこどもに多くみられますが病院の検査で異常があるわけではありません。

起立性調節障害の原因

起立性調節障害の原因は自律神経の乱れと考えられています。朝になると身体は交感神経と副交感神経の絶妙なバランスにより活動するモードに入ります。例えば立ち上がっても血圧が維持されるように血管の収縮が必要ですし、食事や排便のために消化管を支配する迷走神経の関与が欠かせません。何らかの原因で自律神経の働きが乱れるつまり自律神経失調症状態になると起立調節障害になると考えられています。

起立性調節障害に漢方薬

朝起きれなかったり、ふらふらとしためまいなどでご来店になるお子様が多くおられます。病院では例えば起立性低血圧には昇圧剤が処方されたりしますが、これらの症状には症状と体質に合った漢方薬を是非お勧めいたします。お困りの方はご相談ください。

漢方薬をお勧めする理由

起立性調節障害を改善させるにはある程度の継続服用が大切です。化学薬品を続けるのには抵抗感がありますが、症状と体質に合わせた漢方薬は西洋薬のような副作用を心配することなくお飲み頂けます。また起立性調節障害に用いる漢方薬は比較的飲み易いですのでご安心ください。

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