たびたび繰り返していた てんかん発作に漢方薬
若葉の美しい季節となっております。都内在住50代の女性ですが出産以来癲癇(てんかん)に悩まされていました。抗てんかん薬は服用しておりましたが、たびたび発作を繰り返しており、いつ起こるとも分からない意識障害に不安を覚えていました。疲労やストレスが関与しているようですが、必ずしもそうではありません。早速体質に合った漢方薬をお飲み頂き、最初は変化がありませんでしたが、薬方を変えてからは発作がなくなりここ一年程落ち着いています。漢方薬は、柴胡、黄芩、芍薬、沢瀉(たくしゃ)などを含み、複数処方を組合せお飲み頂いております。
てんかんには色々な発作の型があります。意識の消失とともに倒れ、全身のけいれんが続く大発作や短時間の意識消失で治まる小発作があります。てんかんは昔から知られている疾患の一つですが、疫学データでは発症率が人口の1%前後となっています。抗てんかん薬は脳の神経細胞における過剰な興奮を抑制しますが、漢方薬は新薬の開発以前からてんかんに用いられています。温故知新の漢方薬を是非お勧めいたします。
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てんかんの種類
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てんかんとは大脳の神経細胞の一部あるいは広域が電気的興奮した状態で、症状としては痙攣や意識障害、動作の異常などです。
時代とともに幾多の変遷を経て分類の仕方も変わってきていますが、現在は大きく以下の二つに分けられます。
- 全般発作・・・脳の右脳、左脳にまたがる広い範囲で脳神経が興奮した状態です。(強直間代発作、脱力発作、欠神(けっしん)発作、ミオクロニー発作)
- 部分発作・・・過剰な電気的信号が脳の一部に限られている状態です。(単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作)
*間代痙攣・・・・からだの曲げ伸ばしを繰り返す痙攣
*強直性痙攣・・・強く突っ張るような痙攣のタイプ
てんかんに対するの西洋薬治療
脳波を測定し発作のタイプに合わせた薬あるいは神経の興奮を抑えたり抑制を刺激する薬で対応します。
てんかんに漢方薬
漢方薬は西洋薬が開発される前から、古来よりてんかん発作に処方されてきました。様々な汎用処方があります。ストレスを溜めない規則正しい生活としっかりとした睡眠とともにてんかん症状を軽減することが可能です。お悩みの方はご相談ください。
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