漢方コラム「通信」

キーワード: 

夏の自律神経失調症

8月に入り、急に蒸し暑くなってまいりました。
この時期、クーラーの効いた室内と外との温度差に、体調を崩した経験をお持ちの方がおられるかもしれません。ある50代の方は、体格がよく、栄養面には何ら問題はありませんでした。ただ、ここ数年、不規則な生活と過労が重なり、夏場になると、急な立ちくらみと同時に、血圧の低下や冷や汗で悩んでおりました。そこでご本人の体格にはとらわれずに、症状、体質に見合った漢方をお飲み頂きましたところ、その月から立ちくらみなどの症状は落ち着き、安心して仕事に打ち込めるようになりました。体は、寒いときには体表の血管を収縮させ、逆に暑くなると拡張させて熱を発散させます。この方の場合、血管の伸び縮みを司る*血管運動神経の働きがうまくコントロールできなくなり、虚症の症状になったのでしょう。

つくづく漢方とは、見た目や思い込みではなく、虚実寒熱などに合わせてお飲みいただくことが大切だと実感いたしました。健康面でお悩みの方は、一度、漢方専門店にご相談ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

血管運動神経について

自律神経は私たちの意志によりコントロールすることのできない神経で、そのひとつが血管の収縮、弛緩を制御する血管運動神経です。この働きがホルモンのアンバランスや環境の変化に影響を受け、乱れた状態が血管運動神経障害であり自律神経失調症のひとつなのです。

夏の自律神経失調症・・・平蔵の寺子屋通信

無料相談はこちら