不妊症その7 | 卵管狭窄、卵管閉塞
卵管は卵巣から飛び出した卵子を子宮に運ぶ大切な管です。左右およそ10㎝~15㎝程で、管の厚さは5mmから最も狭いところで1mm程になります。授精した初期胚は卵管平滑筋の蠕動運動により子宮へと運ばれます。
卵管狭窄・卵管閉塞とは
不妊症の原因は様々ですがその一つ卵管障害(卵管狭窄、卵管閉塞)があります。データーによると女性側の原因として不明を除けば一番多い症状となっています。
原因は・・・
- 卵管の炎症・・・一番多いのがクラミジア感染症による卵管の炎症で、卵管が狭くなったり、程度によってはひどく詰まっている場合があります。
- 卵管周辺の癒着・・・過去に卵管周辺の手術をされたり、あるいは子宮内膜症によれ卵管が狭くなるケースがあります。
*卵管水腫・・・卵巣から排卵された卵子をキャッチアップする卵管采(卵管の先端)が閉塞し卵管に水が溜まった状態です。原因は上記にある卵管炎、子宮内膜症が考えられています。
卵管障害の検査
1.卵管造影検査・・・造影剤を注入して子宮、卵管の形や癒着などを確認します。
2.卵管通気、通水検査・・・子宮内に炭酸ガスあるいは水を入れて卵管の通り具合を確認します。
卵管障害に漢方薬
卵管障害は相対的な自然妊娠の確率は低下させることは確かです。しかしゼロではありません。卵管障害の診断には幅があり漢方薬などを取り入れることにより妊娠の確率を高めることができます。不妊症でお悩みの方はご相談ください。
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