秋の自律神経失調症
男心と秋の空
スポーツに読書に何をするにも気持ちが良く、わびさびを感じる秋です。また残暑や秋雨、台風など気圧と温度変化に体調を崩しやすい季節でもあります。
秋に体調を崩しやすい症状
- 気温・気圧の変化・・・朝晩と肌寒く、尚且つ日中の日差しが堪える時期です。体温をコントロールするために自律神経系が活発に働きます。しかしストレスを多く抱えていたり、体調が充分でないと、だるさや不安感、めまい、ふらつき、頭痛など自律神経系の症状に悩まされるケースが多くあります。
- 日照時間の変化・・・秋はたった一か月で30分ほど日照時間が短くなり、つい夜更かしをしがちです。精神の安定化に欠かせない脳内の神経伝達物質“セロトニン”は太陽光の日照時間に比例して分泌量が減る傾向にあります。そのためか秋は比較的不眠やうつ症状のご相談が多くなります。
自律神経失調症に漢方薬
秋だからこの漢方薬と言うことではありませんが、不眠やうつ症状、めまい、耳鳴り、食欲不振など症状と体質に合わせた漢方薬をお飲み頂くことがポイントです。比較的ですが、気虚や腎虚なとを補い、気血水のバランスを取る視点で漢方薬をお勧めすることが多くあります。
秋の養生
からだを動かすには良い季節です。日中はしっかりと太陽の光を浴びて規則正しい生活を心掛けましょう。日を浴びることによりセロトニンがより多く分泌され精神的にも安定します。また睡眠のためには夜間スマホやパソコン、液晶テレビなどは長時間見ないことをお勧めします。ディスプレーからのブルーライトが睡眠ホルモン“メラトニン”の分泌を抑制することがわかっています。またセロトニン、メラトニンも基本はタンパク質が材料になっています。バランスの摂れた食事が大切だと言えます。
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