漢方コラム「通信」

キーワード: 

待望の妊娠 おめでとう

新座市に住むある三十代の女性から不妊症の相談を受けました。

妊娠

中々子供を授からずまたイライラや腰痛など生理前の症状にも悩まされておりました。早速 基礎体温表を確認し漢方薬をお飲み頂きましたが、すぐには妊娠することなく数ヶ月が経過。そんなある日「実は報告が」と妊娠の知らせを伝えにご夫妻で来店してくださいました。赤ちゃんを切望していただけに喜びも一入でした。この方の場合は顔色からしても貧血体質であり、基礎体温は低めに推移。また高温期への立ち上がりが悪く、お血体質でもありましたので人参、牡丹皮、当帰などの配合が必要でした。

中医学では低温期(エストロゲン)は陰の時期、高温期(プロゲステロン)を陽と考えます。陰が不足していると良い排卵が望めません。また陽への切り替えが安定しなければ体温を維持することができず、受精卵も着床しません。漢方薬はこの陰陽のバランスをとってくれるのです。

基礎体温から得られる情報は多く不妊でお悩みの方はご持参の上ご相談ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

不妊症と基礎体温

不妊症に悩む方に取って基礎体温のチェックは欠かせません。体温が低温期と高温期の二層にバランス良く分かれ、温度差が0.3~0.5度あるのが理想です。体温の変化は卵巣から分泌される卵巣ホルモン(プロゲステロンとエストロゲン)に影響されますから卵巣の機能が充分であることが重要と言えます。中医学では卵巣の働きが低下していることを腎虚と言います。また腎虚には以下の陰陽二つのタイプがあります。
*腎陰虚・・・腎が消耗しており十分な働きができない状態と考えます。
*腎陽虚・・・腎の気が不足しており冷えた状態と考えます。

無料相談はこちら