漢方薬と人工授精で妊娠、出産おめでとう
木々の蕾が春をじっと待っているようです。
ある30代の女性から不妊症の相談を受けました。これまで不妊治療として排卵誘発剤を服用しての*タイミング療法や*人工授精も二回試みましたが妊娠に至らず、漢方も取り入れながら何とか妊娠をと願っての来店でした。
早速漢方薬をお飲み頂きましたところ2ヵ月目には妊娠され、ここ数年の苦労を考えると意外と早くびっくりされておりました。その後も漢方を継続され安定期も無事に乗り切り、先日「母子ともに元気です」と実家よりお声を聞かせてくれました。
これまで不妊症の方でも病院の治療と平行して漢方薬をお飲み頂くこともあれば漢方薬だけで妊娠することもあります。人それぞれですが漢方薬で妊娠し易いからだ作りをお勧めいたします。妊娠しにくい理由として卵子が成熟しなかったり、卵管や着床に障害があるなど女性側の原因だけでなく男性側の問題も考えられます。
不妊症でお悩みの方はご相談ください。また基礎体温表と共に病院での検査情報もわかりましたらお知らせください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不妊治療とは
一般的な不妊治療はタイミング法から始まり排卵誘発法そして生殖補助技術(ART)と言われる以下の人工授精(AIH)、体外受精・胚移植(IVF-ET)、顕微授精(ICSI)へとステップアップしていきます。
- タイミング法とは・・・排卵誘発剤を用いない方法と誘発剤を用いての方法があります。誘発剤は文字通り排卵を誘発させるホルモン剤ですが、シクロフェニル(セキソビット)、クロミフェン(クロミッド、セロフェン)があり、一般的にクロミッドがよく処方されています。自力で排卵しなかったり、排卵しづらい方に処方されています。他にはhMG製剤、FSHの注射剤があります。
- 人工授精とは・・・女性の生殖器内に精子を人工的に挿入する方法です、配偶者間によるAIH(artificial insemination by husband)と第三者からからの精子によるAID(artificial insemination by donor)があります。
- 体外受精とは・・・ホルモン剤や排卵誘発剤を併用して成熟した卵子を採卵、授精した後に胚移植します。採卵前の排卵抑制法などの違いによりGnRHアゴニスト(ロング法、ショート法)、GnRHアンタゴニストなどがある。(IVF=in vitro fertilization)
- 顕微授精とは・・・精子と卵子を体外で授精させる意味では体外受精と同じ流れになりますが、体外での受精方法が違います。体外受精の場合は培養法と言われるものでプレパラートの上でで混ぜて授精を待ちます。一方顕微授精(ICSI:intracytoplasmic sperm injection)の場合はガラスピペットを用いて卵子の細胞質の中(核の近く)に精子を送り込み受精させます。
漢方薬で子宝をお考えの方へ
当店ご来店のお客様の中には病院で不妊治療を受けながら、あるいはタイミングと漢方薬でと言う方まで様々です。いずれにしましても漢方薬が妊娠の確率を高めるのは確かです。当店での経験、症例がお役にたてれば幸いです。
健康コラム 一覧はこちら