漢方コラム「通信」

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喉のイガイガによる咳 の改善例

ある60代の女性からの相談です。今年の二月から咳が止まらず、夜の睡眠も間々ならないと言います。確かにご来店中も顔を真っ赤にして咳を連発していました。

当店にいらっしゃるまでに八か月が過ぎていました。ご様子から始めは「目脱状の如く脈浮大の者は越婢加半夏湯之を主どる」の条文を思い出し、咳を鎮める麻黄剤あたりに検討を付けました。しかし良く良く話を聞いてみると痰や鼻は出ず喉がイガイガして咳が出る訳で、このイガイガを取去らなければ咳は鎮まらないと考えました。

早速漢方薬を服用し10日目位から症状が軽減し、二週間後のご来店時には「あのイガイガがどこえやら・・・」と言っておりました。漢方には柴胡(さいこ)、桂皮、括楼根(かろうこん)などが配合されており喉のわずかな炎症や違和感を鎮め、症状を楽にします。この方は冷え性もあり虚弱な体質でしたが、漢方は強ければ良いのではなく、症状と体質に合ったものこそが良いのです。

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