漢方コラム「通信」

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線維筋痛症と医師から診断された全身の痛みに悩む女性

三寒四温の不安定な天候となっております。

ある50代の女性から身体の痛みの相談を受けました。症状は今から5年ほど前に始まり、背中や手の痛み、朝のこわばりなどがひどく辛いと言います。初めはリウマチを疑い病院を受診したのですが、線維筋痛症と診断されたもののご本人の都合でそのままの状態だったそうです。

早速症状と体質に合った漢方薬をお飲み頂きましたところ、徐々に痛みは和らぎ、漢方薬が合っていることを実感しているご様子でした。この方の場合症状が春先は比較的楽で、冬場は強く感じること、また身体全体が疲れやすいなどの体質から、桂枝、朮(じゅつ)、芍薬、附子などを含む薬方を選択しお飲み頂きました。本方の組み合わせは筋肉の緊張を緩和したり、温め、余分な湿を取去るように働きます。

江戸時代の名医吉益東洞先生の加味方です。昔と生活環境が変わっても人間の持つ身体的、精神的性質に変わりはありません。現代特有の病状にもまた温故知新である漢方薬が応用できるものと考えます。

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