漢方コラム「通信」

キーワード: 

めまい、だるさに悩んでいた60代の女性

わらかい風が春の息吹を感じさせます。ある60代の女性からめまい、だるさの相談をお受けしました。3年前に胃がんと宣告され胃の2/3を切除して以来、からだ全体の不調に悩まされており、主訴以外にも頭痛や下痢、吐き気の繰り返しだそうです。

服用に先立ち『漢方薬の効き目はゆっくり』との認識で、最初から改善を期待していなかったようです。ところが立っていられない程のめまいが二か月後には二割程度に軽減し、吐き気も頭痛も感じないと言って喜んでおられます。漢方薬には炎症を取りながら血の巡りを良くする牡丹皮(ぼたんぴ)や川芎(せんきゅう)、桂枝さらには白朮や沢瀉、茯苓などを含み、痰湿つまり水の滞りも解消します。東洋医学では癌などの邪気が瘀血といわれる血の停滞を招くと考えます。さらに状態が進むと痰湿つまり水の滞りを生みだるく感じます。漢方薬の内容から判断して浮腫みの自覚はなくとも痰湿もあったのだと推測いたします。めまい、だるさでお悩みの方はご相談ください。

無料相談はこちら