汗が止まらない70代の女性に漢方薬が徐々に効
涼が恋しい季節となりました。ある70代の女性から汗が止まらないとの相談をお受けしました。「夏だから汗は当たり前」と思われがちですが、ご本人にとっては何とも言い難い辛い症状のようです。
早速漢方薬をお飲み頂き、数か月後の今月には症状が楽になり「漢方薬が効いてきたみたい」と言ってくださいました。症状に対して複数の薬方を組み合わせてお飲み頂きましたが処方には黄耆(おうぎ)、桂皮、芍薬、竜骨などを含み気の上昇を鎮め、皮膚の防衛機能を高めます。この方の場合東洋医学的に観て表虚証と言われる状態で、汗腺の開閉が適正にできなくなっていたのではと考えられます。汗をかく事により外気温や体調に合わせて微妙な体温調整をしています。表虚は不自然な汗をかくだけでなく衛気の低下を招き、風邪をよく引いたり、疲れやすくなってしまいます。汗をかかなくてもまたかき過ぎても困ります。陰陽のバランスを取るのが東洋医学の優れているところです。夏の汗や寝汗などでお悩みの方はご相談ください。8/11~17は夏季臨時休業とさせて頂きます。
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