漢方コラム「通信」

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私も飲んでいます、漢方薬の飲む目薬

穫の季節を迎えております。ある70代の女性から目の相談をお受けしました。元来近視の家系だそうですが、緑内障を患い右目はすでに視力を失いかけており、もう片方の目の状態が少しでも保たれればということでした。情報の多くを視覚から得ているだけに思いは切実です。

早速漢方薬をお飲み頂き数か月後、「以前よりも視界が明るく、疲れにくくなっている」と言ってくださいました。漢方薬は複数処方を組み合わせてお飲み頂いておりますが当帰、阿膠(あきょう)などは補血の効があり目を始め全身の血流を良くしますし、配合されている菊花や枸杞子は目に良い生薬として知られています。さらに山茱萸、山薬などの補腎薬は目の症状に汎用されることが多く、五臓六腑の腎も一体となって目の症状に対処すると考えるのです。今回のテーマは目の症状なので血の巡りや腎など関係はないのではと思われるかもしれません。中医学では目に症状が出た場合、単に目の問題と考えるのではなく、症状の背後にあるストレスや疲労、老化などの状況に対処することにより、より根本的な症状の改善につながると考えるのです。目の症状でお悩みの方はご相談ください。

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