漢方コラム「通信」

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一か月で眩暈が軽減した二十代の男性

口にめまいと言っても、その訴えの内容はさまざまです。天井などがぐるぐる回る、回転性のもの、体がふらふらする、いわゆるふらつき、なんとなくフワーッと浮遊感を訴える方などです。漢方ではめまいを眩暈(げんうん)と言い、主として水毒、すなわち水の停滞によるものと考えます。
 

20代の、パン屋さんで働く男性。やせ型で冷え性でした。若く、一見元気そうでしたが、胃腸虚弱な虚証タイプと判断し、早速漢方薬をお飲みいただき、1ヶ月でめまいが寛解した経験があります。
 

方剤は胃腸の働きをよくする半夏、白朮、茯苓(ぶくりょう)が主ですが、これらは水分停滞を除く力をもった生薬でもあり、これに天麻を加えたものです。天麻は「オニノヤガラ」の根茎ですが、この植物は風に当たっても揺れないことからめまいを治す薬とされたそうです。めまいの他に、低血圧、貧血、高血圧、頭痛などの症状、ことによっては女性で不定愁訴の1つとして訴える方もおられ、症状の根は深いようです。長く患っていらっしゃる方はぜひ一度ご相談ください。

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