漢方コラム「通信」

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ぐっすり眠れたと満面の笑み

この夏、連日の熱帯夜で寝苦しい夜を過ごされた方も多いのではないでしょうか。
 
埼玉県在住の60代の女性。慢性的な不眠症でした。なるほど来店時には、大きなあくびを何度もされておりました。また、便秘の傾向があり、イライラ感もあるということでした。そこで、まずは柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)をお飲みいただきましたが、一向に改善されない様子。思いきって体質に合わせて変薬し、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)にしたところ、体調もよく、自然な睡眠がとれるようになったと満面の笑みで答えてくれました。
 

両者の漢方は、いずれもガッチリとした実証タイプに用いられますが、桃核承気湯の場合、桂枝(けいし)、甘草(かんぞう)がこの処方の1つの骨格になっており、これらの生薬が気を下げ、イライラ、のぼせを取ります。
西洋薬の睡眠薬は中枢神経に作用しますが、漢方にはそのような薬はありません。不眠症の特徴は心身のどこかにひずみが起こり、睡眠を妨げています。このひずみを是正し、自然な眠りを取り戻すのが漢方の働き方です。


睡眠は心身の休息と疲労回復にとても重要です。お悩みの方は、ご相談ください。

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