漢方コラム「通信」

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レイノー病による手足の冷えが漢方で改善した

暖冬と言ってもやはり12月です。あるご婦人が手先の冷えを訴えて来店されました。そのうちに良くなることを期待しつつも一向に改善の兆しがみられないまま、数年が過ぎておりました。
手を拝見しますと確かに血の気が引いたように蒼白色になっており、冬場の炊事はもちろん、風に当たるのも痛く辛いといいます。早速この方に漢方薬をお飲み頂いたのですが、本方は桂枝湯の薬味に当帰、細辛(さいしん)、呉茱萸(ごしゅゆ)を加えたもので、冷気を散じ、血行を盛んにする働きがあり、しもやけや頭痛、腰痛にも用いられます。その後この方は症状が改善し、冬場の旅行でも楽しめるご様子でした。冷え性といっても体の陽気(エネルギー)不足によるタイプや血の不足からくる血虚タイプ、水分代謝の異常によるものなど、症状、体質によって違いがありますので、店頭にてご相談ください。また民間療法の一つとしてあげられるものにヨモギがあります。漢方では艾葉(がいよう)と呼ばれ古書には気血を温め、冷痛を去ると記されています。

先人は様々な活用法を伝えてくれています。ぜひお試し下さい。

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