更年期障害(冷え性・のぼせ)
漢方薬による更年期障害のお悩みをサポートします !
閉経という大きな節目となる更年期は女性ホルモンが減少することにより様々な症状を訴えるものです。疲労感、頭痛、めまい、肩凝り、動悸、不眠、冷え性、のぼせ、ほてり、発汗、腰痛、食欲不振、むかつき、喉のつまり感、耳鳴りなどお悩みの方はご相談ください。
更年期障害のメカニズム
閉経の年齢に近づくにつれて、徐々に卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)の卵巣からの分泌量が低下してきます。それに伴ってそれらの分泌を刺激するFSH、LHが脳下垂体から多く分泌(ポジィテブフィードバック)されます。これらの上位中枢は自律神経中枢と同じ視床下部であり、お互いに影響し合うと考えられています。ですから更年期障害の症状は自律神経失調症と表裏の関係にあるとも言えます。
冷え・のぼせ、ホットフラッシュは血管運動神経障害
例えばのぼせは顔の血管が拡張して血液が充満している状態です。原因としては瘀血つまり血液ドロドロの状態である可能性が考えられます。更年期の時期には様々な症状に悩まされる方がおりますが、中でもホットフラッシュと呼ばれるほてり・のぼせは急な汗も相まって、いてもたってもいられなくなる方もしばしばです。また顔はのぼせるが足は逆に冷えるといったことを訴える場合も結構あります。冷えのぼせにはオ血が関係しています。ですから、体力の虚実の段階に応じ、また下半身などの冷えの程度も考え組み合わせて漢方薬をお勧めしております。
気滞、水滞症状にまで及ぶ
不眠、イライラ、不安感、落ち込みなどの精神的症状も珍しくはありません。漢方では気の巡りが悪く滞った状態を気滞、気鬱と言います。さらに症状が強く気が逆行し気逆状態となります。 漢方では木香、香附子などの行気薬や発散剤を用います。まためまいや浮腫みなど水分代謝が関与する場合もあります。茯苓、白朮、蒼朮、沢瀉などの利水剤を含む薬方を組み合わせてお飲み頂きます。更年期障害は全身にわたって不定愁訴です。漢方薬治療で症状改善されることをお勧めいたします。
更年期障害に対する生活のアドバイス
- 半身浴で身体を芯から温めましょう
40度弱のぬるま湯でゆっくりと全身を温め、ハーブを入れて精神的にもリラックスするのも良いでしよう。 - ウォーキングで軽く運動しましょう
しっかりと運動というよりも気楽に出来、身体の負担の少ないウォーキングでも有酸素運動で体内に酸素を運びます。 - バランスの良い食事を心がけましょう
魚介類、大豆製品、野菜をしっかりと摂取しましょう。ビタミンEは老化を予防し、B群は新陳代謝を活発にします。カルシウムは骨を丈夫するだけでなく気分を安定させます。肉類や身体を冷やす果物、飲み物は控えめにしましょう。
漢方薬による更年期障害改善例(症例)
(東興通信 10523号)
この時期、不定愁訴ともいえるさまざまな症状を抱えていらっしゃる方のご相談を受けます。全身倦怠(けんたい)感、疲れ、頭痛、肩こり、動悸(どうき)、めまい、胃もたれなど・・・・。これらは自律神経のバランスの乱れによるものかもしれません。 東洋医学ではこれを"未病”ととらえています。漢方薬には気・血・水という体内循環のバランスを取るさまざまな方剤を併せ持っています。慢性病の場合は1ヶ月で何もかも良くなることは難しいのですが、月を追うごとに体全体の調子が上向きになったようです。五十代の女性が肩こりとのぼせを訴えて来店されたことがあります。早速漢方薬をお飲み頂き一ヶ月目で肩こりが取れ、のぼせの症状も徐々に緩和されたので大変喜ばれました。薬方には、当帰、芍薬(しゃくやく)、柴胡(さいこ)ですが、牡丹皮(ぼたんぴ)、山梔子(さんしし)という寒性の生薬に薄荷(はっか)も加わるので、冷え、のぼせ、イライラなどの更年期症状にも適用できます。全体として血を補う生薬が主体となっているため、柴胡剤の中では虚証向きと言えます。漢方薬は、局所的症状と体質を十分に考慮して服用すれば副作用の心配もほとんどありません。
お客様の声
十字屋平蔵薬局さんとのおつきあいは約5年になります。その頃は更年期に入った為でしょうか、毎日、頭がハチマキでしめつけられるようであったり、イライラしたりとイヤな毎日を過しておりました。そんな時チラシで知り、さっそく、うかがいました。私の話をゆっくりと大変よく聞いて下さり、ほっとしたのを覚えております。薬をいただき、飲み始めますと、体が楽になりました。今は季節の変り目(とくに春〜夏)になると、やはり調子が悪く頭も痛みますので、薬を調合していただいております。頭の痛みも軽くなり、気持ちも楽になります。