平蔵の寺子屋通信

夏の水分補給

雨の真っ只中にありますがいかがお過ごしでしょうか。最近の建物は木造から鉄筋コンクリートが主流となり、特に東京の夏は蒸し暑さが際立っているように感じます。高温多湿な環境に体力と気力を奪われないように養生することが大切です。特に大切なのが水分の摂取です。このところの電力事情もありご高齢の方には熱中症の予防も考え水分をこまめに摂るように注意喚起されています。私も確かにその通りだと思います。

しかし摂りすぎによる体調の不調も忘れてはなりません。寝起きがどうもだるい、顔や手がむくむ、歩くと何となくふらつく、頭痛、食欲が出ないなどの原因が水分の摂りすぎ、摂り方に問題がある場合も考えられます。東洋医学では水分の摂りすぎやアンバランスによるこれらの症状を『水毒』と言います。孔子のことばに『過ぎたるは猶及ばざるがごとし』とありますが、水分の摂取が大切だと言って過剰に摂取した場合は、思ってもみない体調不良に陥る場合があります。お気を付けください。

ではいったい何を目安に水分を摂るべきなのでしょうか。一番わかりやすいのは「むくみ」です。顔や手、脚が腫れてくるようでは水分量が多い可能性があります。腎機能や心機能のトラブルもありえますのでご心配の場合は漢方薬専門の漢方薬局にご相談ください。