平蔵の寺子屋通信

子宮体がん 子宮頸がんと漢方薬 | がん治療に負けない免疫力

子宮のしくみ

骨盤内に位置する子宮は左右が卵管そして下部は膣につながる組織です。子宮体部と子宮頸部の2つに分けることができ子宮筋層と内側は内膜で覆われています。

子宮がんとは・・・

 

子宮頸がんと子宮体がんに分類されますが、それぞれ同じ子宮に発生するがんですが、その発病の原因や治療は違います。

若者に多い子宮頸がんの原因

多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が必要条件です。さらに子宮頸部の損傷や免疫の低下、喫煙などが重なり子宮頸がんになると考えられています。HPVには100種類以上あり取り分けHPV-16とHPV-18が高い割合で腫瘍化すると言われています。

子宮頸がんの予防ワクチン(HPVワクチン)

HPVに対する予防ワクチンが利用できるようになりました。現在サーバリックスとガーダジルがあり50歳未満でHPVに感染していないが対象になります。

子宮頸がんの治療

子宮頸がんは癌細胞が子宮頸部にとどまっている状態から子宮周辺の組織まで転移しているⅣ期まで様々です。一般的にごく初期の場合は頸部の癌細胞を除去する円錐切除術がなされ、進行した場合は子宮全摘術や放射線療法、化学療法がなされます。

子宮頸がんの予防

予防には免疫力を落とさないことが大切です。

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更年期に多い子宮体がんの原因

子宮体がんの多くは、卵胞ホルモン(エストロゲン)が関与しており、子宮内膜がんとも言われています。通常子宮内膜は卵巣からのエストロゲンにより肥厚し、さらにプロゲステロンにより内膜の厚みを維持、受精卵の着床がなければ内膜は剥がれ落ち、新しい内膜に再生されます。ところが両者のホルモンのバランスが乱れ出血が続き、内膜のリニューアルが起きずに子宮内膜に癌が発生、増殖すると考えられています。また子宮体がんの2割程はエストロゲンとは関係のない原因による子宮体がんです。

子宮体がんの症状は・・・

子宮体がんの初期には症状はほとんどなく、不正出血がある程度です。しかし進行するとおりものに変化が出て、水っぽくなったり変な臭いがすることがあります。さらに進行すると下腹部痛や発熱、貧血などの全身症状があります。たかが不正出血と考えないで検診など積極的に受けましょう。

手術後のリンパ浮腫に漢方薬

リンパ浮腫には原因のわからない原発性浮腫と手術などによりリンパ液の流れが滞り浮腫を起こす続発性リンパ浮腫がありますが、いずれの場合でも漢方薬で改善の可能性がありますのでお勧めです。子宮体がんの治療は基本的に手術となり、子宮の全摘術と周辺のリンパ節郭清(かくせい)つまり除去により下肢の浮腫みに悩まされるケースがあります。漢方薬は浸出液を血管へ取り込み浮腫みを解消するものがありますので、体質なども考慮した漢方薬をお勧めいたします。ご相談ください。

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